日比谷タクミ 令和を生きるサラリーマンのための資産形成

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【人間の心理傾向】投資・資産形成においてよくやってしまいがちな5つのこと

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こんにちは、国際分散と配当再投資で資産形成を目指す日比谷タクミです。

投資、資産形成というのは、

・大切なお金を扱う
・大きな金額を扱う
・長期で取り組む

という、非常にセンシティブでかつ忍耐力が求められる活動とも言えます。

実は合理的な観点から見ると考えるべきことはシンプルなのですが、感情や心理状態がその判断の邪魔をすることが、時として資産形成の大きな敵となります。

そのため、

人間の心理傾向を理解する

ということが、資産形成においては大きなサポートになってきます。

今回は心理学をテーマとして、投資においてよくやってしまいがちな失敗例などを基に、人間の心理傾向について理解を深めていきたいと思います。

この記事はこんな方におススメ

・心理学に興味がある
・投資の理論的側面と、感情的側面の両方に興味がある
・資産形成で失敗する前に、やってしまいがちな失敗を予め知っておきたい

 

やってしまいがちな5つのこと

①必要以上に損失を恐れる(プロスペクト理論)

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損失回避の法則(プロスペクト理論)というのは、人間は

「利益よりも、損失の方を重大にとらえる」

心理のことを指します。行動経済学でノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンとエイモス・トベルスキー提唱した理論です。

すごくシンプルに言うと、プロスペクト理論において人間は、

「1万円を得することよりも、1万円を損することを強く嫌う」

という心理傾向を持っているということです。

損小利大は非現実的

株式や為替などの投資においては

「損小利大」

という言葉があります。損失は少額に抑え、利益が出ている局面では最大限に利益を伸ばす、という考え方で「損切は早く利確は遅く」とあたかも当たり前かのように主張する方もいます。

これが実際にこれは机上の空論であり、多くの人にとって実行が難しい理由は、このプロスペクト理論による心理影響が影響しています。

投資をしていると含み益・含み損が出ることがありますが、多くの投資家は含み益が出た場面では利益を確実に手に入れたくなります。一方で、含み損に陥っても損失をなかなか確定することが出来ません。

保険は人間の損失回避行動を利用している

この人間の損失回避行動を巧みに利用しているのが、保険です。

「何か起こった時に何の保障も受けられない」

という損失を回避したくなる人間の行動心理が働いて、多くの方は本当は必要のない保障にお金を払い続けていたりします。

▼こちらの記事ではプロスペクト理論について詳しく触れていますが、マネーリテラシーの観点から、資産形成を目指すサラリーマンについて保険は非常に注意して加入すべきかどうかを判断すべきものです。

②自分に都合の良い情報にだけ耳を傾ける(カクテルパーティー効果)

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カクテルパーティのような騒がしいガヤガヤした場所なのに、自分の名前が呼ばれた時はしっかりと耳に入ってくる、という心理現象を現したものです。

心理学者のコリン・チェリーが、

「音声情報を無意識に選択して聞き取る」
「人は興味のあるものに関しては情報感度が高くなる」

という人間の心理傾向について提唱したものです。

実際には音声情報だけでなく、例えば新聞、SNSやネットニュースなどでも、自分に関連性の高いキーワードに無意識に反応する傾向にあります。

投資において特に注意しなければいけないのは、自分の考えていることや行っている行動に対して否定的な情報に対して耳を傾けずに、自分にとって都合の良い欲しい情報だけに目を向けることです。

つまり、

「自分に都合の悪い情報に耳を塞ぐ」

という行為は避けなければいけません。

例えばあなたが、

「株式で早期に利益を上げたい」
「株価はこれから上がる」

と思っている場合に、以下のような2つの情報に触れたとします。

・客観的には経済指標低迷など、株価下落が起きそうなことを示している
・記事やSNSでは相場に強気な見通しを持っている人が多く居る

これら2つの情報に触れた時に、前者の情報はスルーして、後者の話にだけ耳を傾けてしまい、自分自身を安心させて納得してしまうというケースが結構あると思います。

賢明な投資家であるためには、カクテルパーティ効果を理解し、自分の考えと異なる事実や意見も含め、客観的な分析の中から確からしい事実を見つけて、自分の投資スタンスや戦略を決めていくべきです。

③過去の投資を諦めきれない(コンコルド効果)

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コンコルド効果を理解しておくと、投資だけでなくビジネスにおける意識決定においても非常に有用です。

音速旅客機「コンコルド」のプロジェクトにおいて、既に赤字が出ることが確定していたのに、それまで掛けてきた莫大な投資金額や時間を考えた時にプロジェクトへの追加投資を止めることができなかった。それがさらなる大赤字を招いてしまったという事例から取られています。

既に投資してしまっており回収ができないコスト、いわゆるサンク・コスト(埋没費用)としても説明されています。

例えば、長期間保有していて愛着のある銘柄だけど、株価が下落していて回復の見込みは薄い。

本来は損切りして次の銘柄に向かうべきなのに、

「これまでかけてきた時間とコストを取り戻したい」

と考えて、そね合理性が見いだせないままナンピンを続けてしまう、といったケースが該当します。

よく銀行などからオススメされた手数料の高い投資信託を長期間積み立ててしまっているケースがありますが、なかなかバンガードやiシェアーズなどの手数料が安いファンドにパッと移ることが出来ないのも、このコンコルド効果の心理傾向によるものが大きいと言えます。

④人気度やランキングで取引してしまう(バンドワゴン効果)

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人気があるのは本当に良いもの?

「バンドワゴン」はパレードなどの行列において先頭を行く楽隊車を表していて、

・人気のあるものになびく
・時流に乗りたがる
・勝ち馬に乗りたがる

といった人間心理を表す意味で用いられることもあります。

「みんなが買っている!」
「〇〇カ月連続、人気ランキング〇〇位」
「行列のできる〇〇!」

といった情報に触れると、

バンドワゴン効果による妙な心理的安心感

が生まれます。それよって人間は実際に購買行動を起こしてしまう傾向にあります。

よく投資情報誌などでも「人気の投資信託ランキング」「人気の優待株式ランキング」といった特集が組まれています。

しかし、実際には信じられないくらい高い手数料の手数料を取る投資信託が上位にランキングされていたり、優待だけ良くて財務がボロボロの個別銘柄が上位で紹介されているケースもあったりします。

それで手痛い損失を被ることもあります。

権威を信じてしまう

これに似た心理傾向として、権威への服従原理といって「権威のある方から推奨された場合に信じてしまう」という傾向もあります。

あくまで参考情報として取捨選択する

実際に投資行動に移す時は、人気、ランキングや権威には惑わされないように注意が必要です。

自分とって正しく、信じ切れる判断をするため、情報を取捨選択することが大切です。

もちろん人気があるというのはメリットや強みがあるはずなので、参考にしてもよいですが、それを信じて投資をしても誰も助けてはくれません。

自分で判断せずに、人気ランキングを鵜のみにして損失を出したら、悔やんでも悔やみきれませんよね。

⑤楽観論、悲観論に引っ張られる(リスキーシフト、コーシャスシフト)

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このリスキーシフト、コーシャスシフトという心理傾向にも注意が必要です。

「一人一人で判断する場合は慎重な判断が出来ても、複数以上の人で話すと、より過激もしくは慎重すぎる結論に向かう傾向」

について、説明しており集団極性化ともいいます。

例えばリスキーシフトは「赤信号、みんなで渡れば怖くない」といった言葉でも表されますし、「友達が一緒に行くから大丈夫!」とスキーでコース外を滑走してしまう、といったケースなどもその1つです。

第二次世界大戦の後半に「我が大日本帝国軍が負ける訳ない!!」といった精神論から、どんどんリスクの高い戦闘局面に踏み込んでいき、泥沼化させたのもリスキーシフトの1つの例です。

 

逆にコーシャス・シフトという、集団で判断すると過度に悲観的、慎重た意思決定になることもあります。

投資においてもこのリスキーシフト、コーシャスシフトが起こり得ます。

特に、

・ニュースメディア
・ソーシャルメディア
・そして友人との会話

などにおいては、株価が高値を更新した際は過度な楽観論が出てきて、市場が暴落した時は過度な悲観論に包まれることが多いです。

直近でいうと、仮想通貨バブルの時などは全員がリスキーシフトし、借金を抱えてまで投下したお金を溶かしてしまう人も散見されました。

仮に直接的なディスカッションをしている訳ではないにしても、その周囲の楽観や悲観の意見に飲まれて、高値でどんどん買い増してしまったり、暴落時に投げ売りをしてしまったりすることもあり得ます。

個人投資家としての資産形成は、あくまで個人としての取り組みです。

投資方針をどうするか、どんな銘柄を売買するか、どんなタイミングで売買するか、それとも何もしないのかも含めて冷静な判断が必要なため、最後は1人できちんと考えて判断すべきです。

まとめ

行動経済学、社会心理学などを学んでいくと、人間というのは非合理な行動を取ってしまう生き物であること、そして自然に生まれてしまう心理傾向が存在する、ということが理解出来てきます。

その人間の非合理的な行動や心理傾向を理解しておくと、

自身の判断の歪みがどんなタイミング、どんな場面で起こりやすいのか?

を予め知っておくことができます。

会社の仕事で失敗しても会社がある程度は補填してくれますが、自身の投資活動での失敗は誰も責任を取ってくれません。

誤った判断による損失リスクを最小限に抑えるためにも心理学や行動経済学を学ぶことは1つお勧めしたいことです。

 

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以上、今回も最後までお読み頂きありがとうございましたm(_ _)m 

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